●実践編でのコツと注意点
1.大判デカールは、分割できないか考える。
・大きければ大きいほど難しい。 1枚モノのデカールを複数の面に渡って貼って行くのは、特に難しいです。
仕上がりに支障をきたさない場合は、いくつかに分割しましょう。
とは、いってもその判断が難しいのも事実です。
2.伸ばす部分は、どこか考える。
・2次元のデカールを3次元の面に貼り付けるのには、伸ばしたり縮めたりしなければなりません。
デカールは、縮めるより伸ばす方が簡単です。 何処を伸ばせば密着するか、貼る前に考えましょう。
伸ばす際は、デカールの中心から伸ばして行きましょう。 端からやると失敗する確率が高いです。
3.デカールの端が乾かないようにしましょう。
・大判デカールを貼って行く際、失敗する原因の一つに、乾いてほしくない部分が乾いてしまう事があります。
中心を伸ばしたり縮めたりしているときに端が乾いてどうにもならなくなることがあります。
そうなると途端にモチベーションダウンなんて事になりますよね。
物理上どうしても端から乾いていきますので定期的に端がくっ付いていないか確認しながら進めて行きましょう。
4.デカールが適度に動きやすい様にしましょう。
デカールを貼る前に貼る面に対して水滴を少し付けておきましょう。 それにより位置の微調整が簡単になります。
但し、付け過ぎは、いけません。 滑りすぎますし、糊が弱くなりますので適度(数滴)に付けましょう。
5.気泡を根気よく抜きましょう。
必ず気泡が入ります。 綿棒やティッシュ等を使って小さいものまで根気よく気泡を抜きましょう。
気泡ぐらい簡単に抜けると思ったら大間違い。 気泡は、なかなか抜けません。
伸ばす・縮める・抜くの順番で進めましょう。
どうしても気泡が抜けない時は、表面からアートナイフ等で穴を開けて抜きましょう。
気泡が入ったままクリアーを噴くと高い確率で融けたりシワが入ったりして失敗します。
気泡抜きの工程は、とても重要です。
終わったかなと思ってもしつこくしつこくチェックしましょう。 しつこくやっても必ず残ります。
そう言う私もクリアを噴く前に完璧に気泡を抜ききった事は、一度もありません。
(クリア噴きの工程でも気泡を抜いています。)
特に谷や凹になった部分は、要注意でデカールが乾く過程で引っ張られ、気が着かない間に気泡が入っていることも
あります。 乾いた後も何度もチェックが必要です。
6.指に張り付かないように注意しましょう。
乾いた指で濡れたデカールを触ると、くっ付いてしまう事があります。 指に水滴を付けて触るようにしましょう。
くっ付いてしまったらあわてずにゆっくり(必ずゆっくりです。)剥がして行きましょう。 剥がす手も乾いていない
様に注意ですよ。
7.合わないときは、タッチアップしましょう。
デカールが、貼る形状に合うと思ったら大間違い。 (特に大判ほど)合うわけないと思っていたほうが正解です。
時には、ミスプリントもありますよ。 合わないときは、諦めてタッチアップしたり切り取ったりしましょう。
8.シワがよってしまったら。
シワがよってしまったら、温めた綿棒やティッシュで外側に向かって伸ばしたり縮めたりしましょう。
案外、乾く過程でシワが取れたりしますので結果オーライなんてこともよくあります。
それでもシワが残ったらペーパー等で削り取りタッチアップしましょう。私の作例M1もそうしました。
シワが入る原因に熱過ぎるお湯を着けたり、デカール軟化材を付けすぎたりすることがあります。
どちらも程々にしましょう。 特に、熱過ぎるお湯を着けるのは、要注意です。
直ぐに縮んで再生不能になります。
9.破れてしまったら。
ジグソーパズルの要領で破れた部分をつなぎ合わせて誤魔化しましょう。 案外解らないものです。
特にデカールの透明の部分は、薄いので破れやすいです。 私の作例STRATOSは、何回破ったかわりません。
10.上手く貼るにはどうするの。
上手く貼るのに特効薬や魔法は、ありません。 経験を積むのが一番です。
予備のデカールを手元に置いて大胆にやってみるのも一つの手です。
●全面デカール実践編
1.Mercedes CLK-GTR (TAMAYA1/24)を使った実践編です。
・このKitは、以前作った経験があるので前と違ったやり方を考えています。
デカール貼ろうTAMIYA編へGO!
旧作完成画像 '07.05.26時点の状況