NASCAR MONTE CARLO SS Revell
(2008/12/07)
●今回はデカールの段差消しの工程をご紹介。
画像に派手さはありませんが全体の仕上がりを左右する
重要な工程ですので順を追ってご紹介します。
「デカール貼ろう」でもご紹介していますが、もう一度。
今回は画像が大きくないと良く解らないので全部大画像で
ご紹介します。
【最初の状態】
●ボディーはクリアを5回重ねて段差消しに必要なクリアの
層をかせぎます。
大きいボディだとクリア層が薄い部分も出てきますので
私は部分的に追加噴きしています。
厳密に言うと5回+1回の計6回のクリア噴きになります。
(2008/11/22)
●デカール貼りの「細かいコツ その2」です。
デカールはボディーにピッタリ合わない事がよくあります。
私は2Dのデカールを3Dのボディー等に貼るんだから合わなくて当然と思って
作業しています。 そう思ってるほうが精神的にもやさしいです。
●このKitも当然合わないところが出てきます。
【1000番で皮を剥ぐ】
●1000番のペーパーでデカールの上のクリア層を皮を剥ぐように
削り取ります。
●2週間乾燥させてこの状態です。
デカールの段差がしっかり出ています。
上の画像のボンネットはヒケてきて一部梨地になっています。
●シャビシャビクリア2時間後がこの状態です。
暫くすると少しヒケてくるのでコンパウンド工程は
省けませんが、コンパウンド掛けの時間はかなり短くできます。
【シャビシャビクリアでピカピカなボディー】
●最近流行(?)のシャビシャビクリアでピカピカボディーに
仕上げます。
いつもの3倍以上に希釈したシャビシャビクリアを一気に
ボディーへ噴き付けるとこんなピカピカに仕上がります。
●この時点でウイング等の端面もきれいにペーパーが
掛かっていると仕上がりがグンと良くなります。
端面は面積的に少ないですがガタガタが良く目立つ
部分でもあるからです。
【2000番で最終チェック】
●1500番を終えて水洗いしたボディーを最終チェックしながら
2000番を掛けていきます。
どうしてもペーパーの掛け残しがありますので
光を当てながら段差等をチェックしていきます。
●この工程でエッジや端面も少しずつ丁寧にペーパーを
掛けていきます。
エッジや端面はペーパーを掛けると下地を出してしまう
危険な箇所ですが、ここを丁寧にペーパー掛けておくと
仕上がりが凄く良くなります。
要するに光沢があるところは全部一旦艶を消さなくては
ならないと言うことです。
●だけどかなり危険を伴いますので自信がない方は
エッジや端面に手をつけないほうが無難です。
●段差消しが上手く出来てないとデカールの端面が光沢の
あるままになっていますので、それが無くなるまで
ゆっくり丁寧にペーパーを掛けていきます。
●1200番で全体を仕上げるとこんな感じです。
全体がすりガラス状態になっています。
●1200番でのぺーパー掛けはあくまで段差消しと面を
整えるだけです。
エッジ等は手をつけてはいけません。
エッジに手を付けるとたちまち下地を出してしまいます。
【1200番で段差消し】
●次に1200番のペーパーでデカールの段差を消すと共に
ボディー全体にペーパーを掛けていきます。
私はこの「1200番の工程」が一番時間がかかります。
また、研ぎ出しの中で一番ペーパーの消費量が
多い工程です。
●1000番でクリア層を削るのはあくまでデカールの上だけです。
●デカール乾燥させてクリア噴き2回目です。
●ネタでやったわけではありませんが、洗ってたら見事に剥がれました。
ちょっとシルバリングぽいなと思っていたんですが、剥がれるとは思いませんでした。
水に浸けるとシルバリングがはっきり見えるので「シルバリングチェック」に
水洗いは欠かせません。
デカールが浮いてるとクリア噴いた時に融けますからデカール浮きのチェックは
とても重要な工程です。
●いや〜。でも、こんなに見事に剥がしたのは出戻って以来初めてです。
●そんな時はパッチワークで仕上げます。
私はKitを作った際に残ったデカールをこうして取っておきます。
このジャンクデカールを使ってパッチワークです。
●残ったデカールは少しでも捨てちゃダメですよ。こんなときに使えますから。
●シャビシャビクリアが上手く行くとコンパウンドを
掛け終えたようなピカピカな状態になります。
●プロフィニッシャーの北澤さんはこの工程を
「オーバーコート」とご紹介になっています。
「オーバーコート」って呼んだ方がスマートで
格好いいですね。
●クリアの層も少し厚くなってきて艶が更に出てきました。
●デカール貼りの「細かいコツ その3」
デカールを1〜2日乾燥させたら必ず洗いましょう。
この工程でやる事は2つです。
1.デカール貼りのときに付いた余計な糊を洗い落とす。
2.デカールの浮きをチェックする。
●私はいつもこの四角い洗面器を使っています。
丸くてもいいんですが、車は長方形ですからこれのほうが合うかなと・・・。
モンテカルロはデカ過ぎて入りません。
●黒い部分はモンテカルロのKitで使わないやつを貼って
「ハイ!」出来上がり。
細かな部分ですが、パッチワークするのと
しないのでは大きく違うでしょ。
●色合いの合いそうなモノを探してカットして貼るんですが、
今回は白さも丁度良いこのデカールが良さそうです。
●後ろから。
全面ピカピカでしょ。
●さて、そろそろシャーシ&エンジンに取り掛からないと。
(2008/12/07)
【1500番で仕上げへ】
●ここで段差消しの仕上げと面の仕上げをしていきます。
光を当てながら全面すりガラス状態になっているか
チェックをしながら面を整えていきます。
●一晩、乾燥させて中研ぎしたら3〜5回目のクリアを噴きます。
(2008/11/22)